超高速!参勤交代

  • 2014/12/09(火) 11:04:53

超高速! 参勤交代 [DVD]超高速! 参勤交代 [DVD]

松竹 2014-11-12
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映画館で予告を見ておもしろそうだなぁと思っていたのですが、上映される映画館には行けず。そんな中、実際観た両親がとてもおもしろかった!と絶賛していたので、DVDを購入しました。以下、するっとネタバレを含めながら感想を書きますので、よろしくお願いします。

DVD購入を決めたひとつめは、母親が「いきなりね!神戸ちゃんがナレーションだったよ!その後も出てきたよ!」とうれしそうに話してくれたから。神戸ちゃんとは神戸浩さんのことです。最初に神戸ちゃんのお芝居を観たのは多分、映画「ビリィザキッドの新しい夜明け」でした。強烈な個性にびっくりして(今でもコーヒーに粉砂糖を入れるときは「まずい、まずい、もっとどっちゃり」と神戸ちゃんの登場シーンが頭に浮かびます)、以来、好きな役者さんです(^o^)/。母がいつ、神戸ちゃんを知ったのかはよく分かりませんが、彼女もファンになって、映画やテレビで見かけるたびに神戸ちゃんだ!と喜んでいたのです。なので、今回、不意打ちで神戸ちゃんが冒頭に出てきて、つかみはオッケー(笑)だったようです。神戸ちゃんのナレーションが聴きたかったのがまずひとつ。

あ、もっと大切なことですが(笑)、とにかくテーマから想像するに突拍子もないコメディなのではないかと思い、以前から「深刻さ」や「泣ける」を重視する日本映画が大嫌いだったので、笑いに期待をしました。もちろん、随所随所で笑わせてもらいましたが、舞台となっているいわき市、つまり福島の今を思うととても重いテーマを訴えているようにも感じます。コメディには人情も不可欠なので、ほろりとする場面は必要なのですが、あくまでもほろりであって「泣ける」ではないのです。

物語の主人公はひたすら民のことを想う湯長谷藩主、内藤政酵。反して湯長谷藩が持つであろう金山を狙うべく今回、無茶な参勤交代を命じる冷酷な老中、松平信祝。分かりやすい善と悪。そのふたりを対比するために登場する鯛の塩焼きの使い方はおもしろいです。なるほどなぁ。しかしこの陣内さんってホントに憎らしい(笑)。藩主役の佐々木さんが本当におっとりとして民を想う慈愛がにじみ出ているだけに、陣内さんに腹立つ(笑)。

おっとりはしてますが、ものすっごい剣の達人ではあるんですよね。それは他の家臣達も一緒で、さすがに最後の隠密に囲まれる場面では「ないない」って突っ込む人が出てきそうですが、あれはあれで良いんです!だって物語なんだから。善と悪の物語だから。あれで家臣の中から犠牲が出たら、おそらく最後の徳川吉宗からのネタバラし時に藩主は激昂してしまっていたでしょう。妹姫が上地さん扮する家臣に想いを寄せているのは江戸屋敷の場面で出ていましたから、まさか殺さないだろうなぁとは思いましたが、でもハラハラしました。

あと、抜け忍に扮する伊原さんがとにかくカッコ良いです!土だらけの小銭を見たことによって改心し(っていうのかな)、藩主さんを助けに登場する場面!そこだけ2回、観ました(^^ゞ。

紅一点は深キョン。彼女が大好きなことも購入を決めたひとつなのですが、ん~、やっぱりカワイイ(^^)v。最後は妊婦さんだったような気がしたのですが、そしたら走らせないか。しかしながらなぜ、藩主は彼女に心惹かれたのでしょう。可愛かったからひと目ぼれだったって言われたらそれまでで納得するのですが、説明不足だったような。あとは生い立ちに同情したことや一緒に閉所にいたら怖くなかった、ってなところかな。綺麗な側室がやってきて、民も喜ぶでしょう。屋敷で働いている女衆からはいじめられるかもしれないけど・・・(大きなお世話)。

万事休すのところでやってくる甲本さんが藩主に扮する磐城平藩の参勤交代。この場面も良かった~。飢饉の時にくれた米には本当に助かった、そのお返しが出来るのなら、と。そして同じ磐城の藩として幕府にものを見せるためにも。うーん。何と言いますが、吉宗が大根の漬け物を絶賛することといい、野菜や穀物を誠実に育て、困っているひとには分け与える、人間にとって基本である食をおろそかにするなって言うメッセージを感じました。

しかし、最後、吉宗が湯長谷藩に対してなんのフォローもなかったことにちょいとハラが立ちます。じゃあ、おめーが参勤交代の金、出せよ!それをしないのが将軍、何を言われようと耐えるのが地方の藩主なのでしょうか。先にも書いたように犠牲者は出ていないのでそれはそれで良しなのでしょうが。隠密は山のように死んでますけどね!

長々と書きましたがとにかく、繰り返し観る映画のひとつになりそうです。ただねー、夜の場面が暗い!部屋の灯りを落とさないと見えないのです。それがマイナス点。あとは買って良かったと思います。本木監督も家老役の西村雅彦さんも富山市出身だというのに、公開が「春を背負って」と同時期だったせいか、富山でのキャンペーンはほとんどありませんでした。地元出身云々が大好きな富山なのに。なんでだ。コメディだから軽視したのか。
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